バレエといえば
こんにちは(^^)
今回はバレエダンサーの象徴でもある"トゥシューズ"について(^^)
まず、女性ダンサーには主に2種類のシューズがあります。
1つはバレエシューズ(フラットシューズ)、もう1つはトゥシューズ。
バレエシューズという名前はファッションでもよく耳にする方も多いと思います。有名なブランドで言ったらレペット。
フラットシューズですね。
ですが実際バレエで使うバレエシューズは布でできています。簡単に言うと硬めの布にスウェード生地のソールが付いたような物。
主にに一番基礎的な動き、ウォーミングアップ、それからモダンバレエをやるときに使われます。
まずバレエの基礎中の基礎は床を感じて足の指を使う、鍛える。それができる作りになっているシューズです。
(バレエシューズの代わりに普通の靴下でその基礎を鍛えるダンサーもいます。)
そして、トゥシューズは、爪先で立つことのできるシューズ。
バレエと言えば爪先立ち!
という人も多いのではないでしょうか?
このシューズの特徴はやっぱり爪先がボックス型になっていること。その部分で爪先立ちができるようになっています。
トゥシューズの他にはポワントシューズという言い方もあります。
このトゥシューズですが、実は人それぞれ自分に合った方法でダンサーはみんな手を加えています。
まずはこちら。
新品のトゥシューズ、もちろんこれだけだと何もサポートがないのでまずは動いている時に脱げてしまわないようにする為に足首にかかるように写真右側の真ん中にあるメッシュ素材のゴム、その下にあるリボンを縫い付けていきます。
このシューズ、実は作品によっても変わってきますが酷い時は1日で履き潰してしまいます。新品はとても硬いのですが、リハーサルを重ねる毎にボックス部分、ソール、ぐにゃぐにゃに柔らかくなってしまいます。
そのまま躍り続けるのは怪我にも繋がるので、自分の中で加減を見てこれではもう踊れないと思ったらまた新しいシューズに。
一足の寿命があまりにも短いので、ゴムとリボンを縫い付けるときは結構雑ですww
(舞台本番用は少し綺麗に縫います!)
とりあえず、リハーサルのときは足のラインが綺麗に見えて何よりも脱げないことが大事!それをクリアすればどんなに雑な縫い方でも大丈夫(^^;
そして、仮にシューズが1日で履けなくなってしまってもゴムとリボンはまだ新しい状態なのでそれはシューズから取ってまた別のシューズに再利用。
そして、爪先部分のボックスですが、これはダンサーにとってとても重要な部分。
このように、ボックスになっている部分も縫って括ります。
こうすることで爪先で立った時に安定感が生まれます。
ここの部分、縫う人縫わない人それぞれいますが、私が履いているシューズのブランドは全て職人さんの手作り!
なので同じ物を履いていても一足一足微妙な違いが出て来ます。それから、その日の身体のコンディションによってもその時合うシューズ、合わないシューズがあります。
私がこのボックス部分を縫う理由もその一つ。できるだけそれぞれのシューズに差を出さない為でもあります。
ここの部分を縫うときも人それぞれで、何周か重ねて縫う人もいれば私のように一周縫って終わり、という人もいます。
ただ、何周も重ねて塗ってしまうと爪先で立ったときに塗っている部分が目立ってしまい綺麗に見えないので私はあまり好きではありません...
そして、私の中で基本的に必ず縫わない箇所を全て縫い終わったのがこちら!
あとはその時期、足の状態によって更に手を加える所は手を加えていきます。
あとは新品の物を履く時には大体私は親指と小指側の両サイドを水で濡らして少し柔らかくします。
そうすると履いたときの足への馴染みが全然変わります!
そうして全て完了するまでだいたい2時間~3時間程。
1日で1足履き潰してしまう時期は仕事が終わって帰宅してからも毎晩この縫って縫っての繰り返しです。
あとは週末時間があるときに次の週から1週間足りるように何足かまとめて縫ってしまいます。
ひたすら縫っているので手の指の先はカチカチ!!
ギターを弾いてる人の指の先が硬くなってしまうのと同じですね..(^^;
うーん.....
もっと長持ちするシューズは開発されないか...ミシンみたいな物でで全て縫ってくれる機械が発明されないか...
将来に期待ですw
それでは(^^)
( Instagram: @natsuki.26_ )